たぶん「ちょっとエコ入ってますナチュラル系インディアン少女」(木村氏への返信)
木村紅美様
いつもご愛読ありがとうございます。コメント拝読いたしました。
精力的な執筆活動に感心しております。
>まもなく出る新刊『島の夜』(角川書店)も、
よろしくお願い致します。
9月から、朝日新聞社のお仕事で始まる
>ケータイ小説『花束』は、
音楽度高め(?)予備校の女子寮のハナシです。
プロモーションを忘れぬその姿勢、仕事への熱意が窺われます。そして木村様のコメントの文面からワタシは推理するのです。前記事の泉ピンコのように。
「刑事さん、わかったわ! 木村さんの過去がわかったの!」
刑事「木村さんは今や、文春のみならず、数多のメディア、媒体から執筆依頼を受ける期待の新進作家だ。そんな彼女に一体どんな暗い過去があるっていうんだ?」
ピンコ「ヒントはelに反応しているっていうことよ! 恐らくこの単語はcherry redやCREATIONでも同様の反応が得られたハズよ!」
刑事「フム。確か10年ぐらい前、elのアナログ再発があった。ブログ主のkenzeeも今は亡きアメ村タイムボムにて(オレは高校生のころ、マジでタイムボムで小山田圭吾をみた! surfin',Hot-Rodコーナーを見ておられた。ビビッて声などかけられなかった)購入したね。つまり、彼女は今は華々しく純文学作家として活躍しているが、元を正せばオリーブ少女だと言いたいのかね? ピンコさん?」
ピンコ「その推理は浅いわ。彼女がオリーブカルチャーを通過しているのは「海行き」あたりで実証済みじゃない。彼女のもう一つの重要な要素、沖縄などの南方志向があるわ。つまり彼女は「エコ入ってますナチュラル系インディアン少女」だったのよ!」
刑事「フム。その「エコ入ってますナチュラル系インディアン少女」というのはロッキンオンジャパン1993年7月号小沢健二ソロデビュー時のインタビュー中(聞き手は山崎洋一郎氏)に小沢氏が発した言葉だね」
ピンコ「そうよ。サウンド、歌詞の面で劇的な変化を見せた小沢氏が放った言葉よ。そのときの小沢氏の話を要約すると……「もうFlipper's Guitarのような音楽性とは訣別した。これからは流行や方法論ではなく、普遍的な音楽の価値を見出していきたい。別にボクはオリーブ少女みたいな人向けの音楽をやっているわけではない。デビュー曲「天気読み」は必然的にシンプルなバンドサウンドになった。これがイヤな人はどうぞPizzicato Fiveとかそっちに行って下さいって感じ。でもちょっとエコ入ってますナチュラル系インディアン少女でもバリバリOKでしょう?」この93年の時点では意味がよくわからなかったわ。でもこの2年後にUAが登場して理解したの。つまり、南方系の麻系の衣類や民族系のゴツゴツしたチェーンなどを身に纏ったファッションで、UAはモチロン、Arrested Developmentのようなアフリカ回帰や縄文回帰などを標榜したバンドに影響を受けた少女たちのことをちょっとした揶揄も込めて小沢氏はこう表現したのね。そしてこれらの少女たちは例外なく沖縄や奄美諸島(まさかアフリカには行けないので)に憧れを抱いたのよ。つまりオリーブ少女がインドア派ならエコ~はアウトドア派だったのよ」
刑事「つまり木村氏はそっち系の人だったというわけか。それでは90年代後半には「文藝」が打ち出したJ文学、文芸レアグルーブといった流れもカスっているのだろうね。阿部和重や中原昌也や赤坂真理といった」
ピンコ「木村氏は文学の人なので当然そこは通っているハズだわ。そして彼女はそこらのエコ少女と違って深く掘り下げていったハズよ」
刑事「そりゃ文學界新人賞受賞作家だからねえ」
ピンコ「それらの作家を手がかりに、例えば日本文学史でいえば吉行淳之介や庄野潤三や丸谷才一、小島信夫、といった「第三の新人」または日野啓三、加賀乙彦、黒井千次といった「内向の世代」と出会ったんじゃないかしら」
刑事「世代的にありうる流れだね」
ピンコ「文藝のJブンガクの打ち出しは従来の文芸誌シーンからはケムたがられたけど、綿矢りさという大スターを輩出したことによって「アリ」ってことになったわ。他の文芸各誌も文藝に倣ってサブカルチャー寄りの編集方針を打ち出すようになったのよ」
刑事「文學界新人賞選考委員も刷新されるようだしねえ。角田光代に吉田修一、松浦理英子に花村萬月……こりゃ「文藝」以上に「文藝」的だねえ」
ピンコ「そうなの。そして90年代カルチャーの盛り上がりと終焉、それと入れ替わるように綿矢りさや宇多田ヒカルが登場した2000年代。そういった流れを俯瞰して捉えることができるのが木村さんのような年代の作家なのよ」
刑事「つまり、今、木村さんがノリにノリまくっているのは2000年代も後半に差し掛かったこの時代にとって必然だったんだね。でも、かつて南方系エコ少女だったことは木村さんにとって暗い過去なのかな?」
ピンコ「ていうか、今までの話全部アンタの妄想だよ!って切り捨てられそうね」
刑事「ギャフン!」
木村様。まだまだ暑い日が続きますが、お体を大切に仕事にお励みくださいますよう、お祈り申し上げます。
ヘッポコ文芸評論家kenzee
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コメント
すいません、反撃(?)をひとつ。
私、いわゆるJ文学(?)と呼ばれる作家は、
ほとんど、読んだことナイです・・・。
十代のころは、フリッパーズ~オザケンとならんで、
「たま」がアイドルだったもので、
そっちの影響で、澁澤龍彦やら、稲垣足穂を
読んだりはしてましたが。
とくに足穂が大好きで、文学少女(?)としては、
そこから、
佐藤春夫、三島、谷崎とか、
読みはじめました。
そのオザケン発言は、受けますね~。
ワタクシ、いまでは、ソウルフラワーユニオンの
追っかけですし(笑)
ロキオンジャパンは、むか~し、お便りコーナーに
載ったことあるし(謝礼でTシャツが送られてきた)
投稿コーナーで七万円くらい
稼いだこともあります・・・。
投稿: 木村紅美(本人) | 2007年8月27日 (月) 11時56分
「春でーす!」「修羅でーす!」「三並春夫でーす!」
春「イヤ、なんでも聞いてみんとワカランもんやね~」
修羅「つーか、7万円て、そこらのヘッポコ音楽ライターより稼いどるガナ」
春「フェイバリット作家が澁澤、足穂、三島、谷崎って木村さんのストレートな作風からはまったく想像できませんでしたな」
修羅「諏訪哲史みたいな作風のヤツがいうならわかるけどね」
春「ニューエスト、メスカリンが解散して合流してソウルフラワーになったのも93年だったよな」
修羅「ああ、93年といえば街ではレニクラやジャミロクワイが鳴り響いていたさ。そしてkenzeeは暗い予備校生だったのさ。でも、10代のころにすでに木村さんは文才を発揮して小遣い稼ぎしてたんだな」
春「あのころのロッキンオンといえば理論派のミュージシャンが多くて小沢、小山田、石野卓球、ソウルフラワーの中川、伊丹、No.1Soulsetのビッケ、LBネイションなどのハードコアじゃない系のHipHopの人々…。勢い読者の理屈レベルも高くて、投稿が採用されるのは結構スゴイことなんだぞ」
修羅「でも自意識過剰系も多くて、その中で木村さん(10代)の若いワリに冷静で素直な文章が目立ったんだろう」
春「イヤ意外と熱かったカモよ。お、おい修羅! ドコ行くんだ?」
修羅「今から国会図書館行ってそのころのJapanのバックナンバー漁るのさ」
春「そんなヒマなことするのはヤメなさいっつの!」
(場末のクロストーク風)
次回作楽しみにしてま~す! kenzee
投稿: kenzee | 2007年8月27日 (月) 22時05分
追記
春「木村さんのコメント、シラフでよく読み返したらツッコミどころ満載じゃん!」
修羅「ボケッと読んでしまったよ」
春「>ソウルフラワーユニオンの追っかけ…追っかけて!」
修羅「アナタも一応有名人なんだから!」
春「追っかけっていったら、警備員と戦いになったりタクシー代何万も使っちゃうイメージあるけど」
修羅「ソウルフラワーなら追っかけんのもラクそうだね」
春「いっつも道端とかで演奏してるイメージあるし」
修羅「昔、村上龍のエッセイで、キューバ音楽にハマてたころに、一時期キューバのN.G.ラ・バンダてバンドの追っかけしてたらしいんだけど、「彼らは基本的に移動手段が徒歩なので追っかけんのもラクでよく後ろからクルマで徐行しながら追っかけたりしていた」って言ってた」
春「乗せてやれよ!」
修羅「運転手と化せよ!」
春「ソウルフラワーの追っかけもそれに近いものがあるな」
修羅「ところで読書遍歴に関してはハッキリ否定してたけどエコ少女に関してはとくに反論がないね」
春「ま、当らずとも遠からずってトコなんじゃないかな」
修羅「今度、角川からでるっていう作品が「島の夜」。タイトルの時点で南方エコ感が漂ってるよ」
春「別にオレら、南方エコを否定してるワケじゃないんですよ!」
修羅「落選した角川の賞ってなんだったんだろ?」
春「……角川スニーカー大賞?」
修羅「それハルヒとかだよ!ホラ大…かな」
春「木村さんがホラーはないだろう! 横溝正史ミステリー大賞?」
修羅「絶対違うよ! どう考えても野生時代だろ!」
春「りはめ、が獲ったアレか……落ちて正解だな」
修羅「ていうかスゴイ投稿歴だな」
春「純文応募するヤツって普通純文系しか狙わないモンなんだけど……」
修羅「心が広いんだな、木村さんって」
春「ケータイ小説の依頼もフツーに受けるし」
修羅「オレは純文学作家だから~なんて気取ってちゃダメなんだよこれからの作家は」
春「ところでコレ、なんでズーッと対話形式なの?」
修羅「昔、フリッパーズがCDのライナーとか手掛けてただろ?(オレンジジュースとか)あの小沢と小山田の対話形式をマネしてみたのさ」
春「でもアレってロッキンオンの渋松対談のマネしてたらしいよ。小沢が言ってたモン」
修羅「ギャフン!」
投稿: kenzee | 2007年8月30日 (木) 23時37分