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酒飲まなかったら捗るハズ。今年の邦楽5位~1位

kenzee「5位から1位だが、考えたら結構新譜聴いてた。ちょっとあふれるカモだけど、連休も押し迫っているのでグイグイいきたいと思います。サイプレス上野とロベルト吉野「MUSIC EXPRESS」収録の「オ・ワ・コ・ン」

昨今の音楽業界事情に物申すという内容。オワコンオワコンうるさいわ!と」

司会者「今年も音楽をとりまく話題は多かったね。違法ダウンロード刑事罰化。何をもって違法なのかサッパリわからない法律ですけど。でも翌月にはエライタイミングでiTunes Storeでもソニー音源配信がスタート。あと、ヒップホップ業界ではフリーダウンロードが一般化したね。Dat PiffやSoundCroudなどのサイトで無料で新曲を配信。とくにヒップホップ業界は週刊誌ぐらいの勢いで話題が変わっていくのでもうCDショップのヒップホップコーナーなど地方の中高生でも見向きもしない。という2012年の総括ソング」

kenzee「ホントに若い人はYou Tubeとニコ動と配信サイトでこと足りる世の中なんだろうなあ。ボクはショップには足を運ばないけど相変わらずアマゾンでCD買うよ。アルバム単位でもの考えてる時点でオッサンなんだろうけど。今年読んだ本といえば片岡義男と小西康陽の「僕らのヒットパレード」がやっぱり1位にくるのだが、

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ECDもこの本を読んだのだそうだ。そしてこう感想をのべている。

 昨日、片岡義男さんと小西君がとにかくレコードの話ばっかりしている本を読み終わったばかりなんですが、レコードを買ってくるのは自分と同じでも、聴き方に雲泥の差があって。片岡さんが買ってきたレコードを並べてコーヒーを飲んでみたいな、そのひとときの贅沢さはもう自分には一切ないなと。それがすごく羨ましい。(ミュージックマガジン4月号)

ボクもそんなアルバム1枚聴ききるみたいなことって何年もないなあ。大体、なんか作業しちゃうしねえ。で、そんなECDの2年ぶりの新譜が今年はでました。「Don't Worry Be Daddy」。これに収録の「まだ夢の中」を聴くと、考えさせられる。

司会者「ディープなラップですな」

kenzee「90年代には伝説のヒップホップイベント、さんぴんCAMPを主催した偉業を成し遂げたが2000年前後にはアル中で入院。エイベックスの契約も切れる。どん底の40代を越えてナゼか結婚し、2児をもうける。この子供たちが成人する頃にはオレは70歳だ。将来、この子達は親を恨むかもしれない。アルバイトと書き物と音楽の収入でなんとか子供達を高校まではだすつもりだ。とてもリアルなラップ。田我流やECDのような表現が登場した2012年をヒップホップ史のターニングポイントだったのかもしれない。今、4位までいきました。3位。(((さらうんど)))。鴨田潤(イルリメ)、Tracks Boysによるシティポップバンド。これはQJのコラムにも書いたけどよく聴いた。

シティポップって要するに80年代のカーステ音楽のことなんですよ。音聞けばわかるように。山下達郎であり、ユーミンさんであり、エポであり、村田和人であり、濱田金吾であり、角松敏生でありという。で、もともと全然そういう傾向のサウンドじゃない人々が集ってコッチ方面の音を目指すとどうなるのか。したらじつに不思議な感じのポップになった。80年代のようで全然違うという。佐野元春「ジュジュ」のカヴァーまで入ってるのになにかが違う、というおもしろさ。鴨田さんは今年は本もでた(てんてん小町が瞬かん速)し、活躍の年だった。2位。鎮座DOPENESSとDOPING BANDのアルバム「だいぶ気持ちいいね」。浅草や新世界あたりの場末の伝統芸を思わせるラップ界の異端、鎮座DOPENESSと犬式のメンバーのタッグで作り上げたい~湯加減のアルバム。この中から「乾杯」

司会者「こういう湯加減の音楽、好き」

kenzee「J-POPにせよ、ラップにせよ、日本人はマジメなのですぐ、マジに生きろ、とか覚醒せよみたいなロキノン好みの方向へ向かいがちだけど、そして震災以降その傾向が顕著だけど、このご時世にビシっとい~湯加減のアルバムがでたことにエールを送りたい。こんな湯加減の音楽は今世界中探してもなかなかないよ。なんでもみんな本業があるので制作に2年もかかったそうだ。さっきのECDもそうだけどみんな別の仕事とかしながらでも表現を続けてるんだなあ。ボクも来年は「昼間働いてるからムリ、シンドイ」とかヘリクツ言わずにもっと物書き業ガンバロウ。そして1位!」

司会者「ドロロロロ……」

kenzee「空気公団アルバム「夜はそのまなざしの先に流れる」

コレ、実はまだ聴いてない。しかしこのPV観てなにも思わないヤツいるか? もうこれだけで1位間違いナシですよ。もうアマゾンに注文はしているが、早く聴くのがもったいないぐらいの緊張感。昔、空気公団はライブしないバンドだったんですよ。それがこの堂々とした佇まい、そして独創性。そして今も昔も変わらぬ、まるで時間がとまったかのような世界。山崎ゆかりが歌いだすと空気の色が塗変わったように感じるのも10年以上変わらない」

司会者「いつもだったら「アルバム通して聴いてから言えよ!」とか言うところですが、このPV観たらなにも言えなくなるね」

kenzee「というわけで今年の10位。どうだったかナ? 泣く泣く選からもれた作品も多いよ。安室のアルバム「uncontrolled」は非の打ち所のない、そのままアジアへ持っていきたい音楽。なにがK-POPじゃい!コッチにゃアムロがおるワイ!と言いたい」

司会者「コラコラよしなさいっての!」

kenzee「西野カナのアルバム「Love Place」も誰もちゃんと聴いてないだろうけど、いつもながらの安定のクオリティ。いつものように大バラード「Love Song」あり、クラブ対応ダンスチューン「Is This Love?」ありのオナカいっぱいの内容」

司会者「ちゃんとチェックするんだね」

kenzee「ヒップホップではSHINGO★西成のアルバム「ブレない」があった。全体的にハードなサウンドだが、最後にひっそりと収められた「もしもキミが今…」は熱いバラッド。moraでも試聴できるので40秒でいいので聴いて欲しいね。あとUNISON SQUARE GARDENもシングルが2枚でた。言うまでもない強力な2枚だ。You TubeのTOY's FACTORYのチャンネルに行くと、今、ユニゾンの日比谷野音ライブの映像がジャンジャンアップされているのでチェックして欲しい。くれぐれもたった3ピース。たった3人。ドラム、ベース、ギターのみで発せられる音だということに注目して欲しい。あと、若い人のなかでは「転校生」がよかったね。

熊本出身の水本夏絵によるソロ・ユニット。若い人なのだろう。たぶん20歳ぐらい。「人間関係地獄絵図」などという中二病丸出しの曲もあるが、「空中のダンス」などは後にも先にもこの若い時期にしか絶対書けないものだ。「屋上から空中 空中から 花壇 花壇から空中 空中から宇宙」という歌詞。多分に投身自殺をイメージしたものだろうが、このような中二感性が見事に表現に昇華された稀有なケースだ。演奏も誰が弾いてるのか知らないが、すごい緊張感だ。女性が年を重ねるのは早いのであと3年もしたら「空中のダンス」はきっと恥ずかしくて歌えなくなるだろう。だが、この人が50歳ぐらいになったときに「空中からダンス」を歌うところを聴いてみたい。重層的な、深みのある表現になっているはずだ」

司会者「ナンジャカンジャ言って結構新譜聴いてるじゃないですか」

kenzee「本当はもっといっぱいでてきてるからねえ。でも若いバンドでダイブとかするようなのはもう聴けないな。年取るとホント、ムリになるね。やっぱレコードの中に宇宙がある、そういうのしか反応しなくなる」

司会者「音楽はこれで終わりましたけど」

kenzee「今年読んだ本、編をやらないと。これは大変そうだ。28日が仕事納めなので29、30日の間にできるかナ?(不安)」

司会者「酒をのまなけりゃいいのサ!」

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コメント

く、く、く、「空気公団」(細野さんのトリビュートアルバムでカバーを一曲聴いたことがあるだけ)に撃ち抜かれました・・・、すべての要素が琴線をブルブルふるわせますね。買わんと。
「オワコン」とECDはひたすらにしみました。

投稿: 『夜の隅のアトリエ』をよろしく。 | 2012年12月27日 (木) 23時15分

「夜はそのまなざしの先に流れる」
さっそく買いに走り昨晩からエンドレスで聴いてます
ネオアコ好きの妹もどっぷりはまり「♪答えじゃなーい♪」うたいまくってるしまつ
きのう買ったのに今年の一位だわ
いい音楽を教えていただきありがとうございます

投稿: 『夜の隅のアトリエ』をよろしく。 | 2012年12月29日 (土) 12時40分

節子、それはっぴいえんどトリビュート。
大滝曲の「いらいら」をカヴァー。
それはともかく、第二期といわれる2005年以降の空気公団はスゴイんですよ。イヤ昔から凄かったんだけど昔のナゾのインディーバンドみたいな感じだった頃もいいんだけど「あざやか」というアルバムから孤高の世界に突入。もうiPodのシャッフル再生になじまないの。とりあえずリレコベスト「空気公団作品集」がオススメだネ。夜のアトリエやっときました。やっと読める。

投稿: kenzee | 2012年12月29日 (土) 12時49分

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