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ホンット、ライフハックで勝間で女子会でフリージョですヨ(我々はアイドルをどう消費…Part.12)

kenzee「キンドルで販売しては?と言われた」

司会者「どうせキンドル言われてもアンタわかんないでしょ? ネット出身のライター言うわりにネットとかIT関係全然知らんもんね、そこらのオジイ、オバア並に」

kenzee「ウチのオカンがこの前、買ったばかりの薄型テレビの背面をゴソゴソしながら「ケンジー、コレ、どこにビデオテープ入れるのかしらねー?」って聞いてきたのだが無視しておいた。しかし、オレはキンドルぐらい知っておるよ。これを見たまえ。

Kintetsu

鉄道アイドル、斉藤雪乃と近鉄の車庫を巡る夢のようなツアー。近鉄車庫に鉄道アイドルがやってくる! これが「キンドル」なのだ!」

司会者「ちがうガナ~(やる気なさそうに)」

※これが本当のキンドル

Kindol

kenzee「一見くだらないボケとお思いだろうが、この殺伐としたブログ界において、やれ、ライフハックだ、勝間だ、アフィリで稼ぐ!だ、イケダハヤトだの、余裕のないブログ界において、こんなベタなボケかませるのはオレぐらいなのだよ」

司会者「電子書籍とか考えたことないんですか?」

kenzee「このブログは無料ブログなので経費は1円も発生してない代わりに利益も1円も発生してない。最近、本やCDを紹介するときアマゾンにリンク貼るのもやめた。なんかそれでうまくカネ稼いでんじゃないかと思う人がいるようなのだが、まったくない。アフィリとかまったく知識もない。疑われるのもウザイので最近は自分でスマホで撮った画像を使用している。これなら「ホントに買って読んでるよ!」という著者へのアピールにもなるしいいかなとか思って。ただひとつ、自分の部屋が映り込むのがハズい」

司会者「トリミングすればいいだろう!」

kenzee「実際には本代とかCD代で結構経費かかってるんだけどね! それでもブログはタダでやりたいのだ。誰でも読める、ガラケーでも読める、ってのはスゴイことだと思うのだ。でももし、ボクがカネとるなら、あのkenzee賞を復活させるのはいいかなとか考えるんだ。アレは一通り文芸誌目を通さないとダメだし、手間暇かかるものなのでメルマガとかでカネとっていいんじゃないかとか思うんだけど」

司会者「kenzee賞……芥川賞候補発表前に勝手によさげな短編ピックアップして勝手に賞を決めてしまう。そしてあとはヌル~く芥川賞を楽しむ。コレ、コンテンツ的に面白かったと思いますよ。なにが良かったって「芥川賞予想」じゃなくて、一方的に勝手にコッチで賞まで与えてしまうという独断感が楽しかったね。まあ、梗概とか載せるとなるとちゃんと断ったりとかしないといけないんだろうけど」

kenzee「毎月発売される五大文芸誌から新人作4作をピックアップ。毎週1作、コント批評。で、芥川シーズンになったらその中から受賞作を選ぶ。そして授賞コメントとかでまたエンエンやるみたいなの。コレ、権利的な部分(たぶん梗概だからいいと思うんだけど)さえクリアーしたら結構ちゃんとした有料コンテンツになるんじゃ? なにがいいって今あるメルマガって週刊誌とかと一緒で読み捨て前提の作りのものが多いジャン? せっかくデジタルデータなのに。ところがこのkenzee賞メルマガは一回読んで、また半期ごとに読み返したくなるという。しかもコンテンツ制作にかかる経費が雑誌代の5千円ぐらいしかかからないという」

司会者「しかしソレ実際にやるとなると完全フリーにならないとムリですね。一回、無職にならないと」

kenzee「イヤ、でもさ、月630円ぐらいの設定(つまり、一本150円)で300人読者がついたら月18万の固定収入だべ? というのも最近、城繁幸さんのメルマガ読んでたら、会社勤めってナニ…みたいな気持ちになってきてさ…」

司会者「ていうかアンタもライフハックとか勝間とかイケダハヤトみたいなこと言うとるガナ!」

kenzee「ホント、ライフハックでポジティブ思考のフリージョですよ!」

司会者「最悪なブログや!」

kenzee「で、女子の話ですワ。前回、「女子」だけが残った、というとこで終わった。ここでいう女子とは小学校とかで使われる男子、女子の意味ではない、ということはここまで読んでくださっている人なら先刻ご承知だろう。たとえば「腐女子」「カメラ女子」「森ガール」「大人女子」「女子会」などの用法で使用される女子のことだ。一般にこの「女子」の用語が広まったのは安野モヨコが雑誌「VoCE」(講談社)に連載した「美人画報」で用いてからだといわれている。ここで安野が言及したのはある男性誌のパーティーに参加した際、そこでは「人気漫画家」という肩書きなど屁のツッパリにもならず、むしろ19歳のキャバ嬢の方があきらか女として上位とみなされていた。これではアカン、ちゃんと女も磨かな、といった文脈。そこに安野は「力」をつけ、「女子力」という言葉を編み出したとき、「女子」は一人歩きをはじめるのだった。今や、ちょっと繁華街をブラつけば、どこの大衆居酒屋も「女子会承り中!」みたいなことが書いてある。ちなみに「女子会」の語は2009年に居酒屋チェーン笑笑の「わらわら女子会」から全国に広がったとされている」

司会者「でも、どうせオバハンの集団なんでしょ?」

kenzee「そこが日本語の妙だ。「売春」を「援助交際」と言い換えるような言葉のマジックなのだ。「オバハンの集団会」を「女子会」を言い換え、売上倍増させた笑笑の店員はもっと評価されるべきだろう。この本における「女子」の用法も例のイタい方の女子だ。

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「こじらせ女子」というのも「女子」のかなりの進化形といえる。「デス渋谷系」ぐらいの進化だ。ここではこじらせ女子雨宮まみさんが様々な年代の「女子」の方々に「女子の生きざま」を学ぶという対談集。男が読んでも十分面白い。なかでも湯山玲子さんの話が、瀬戸内寂聴並みに含蓄のカタマリで、ここだけでも立ち読みすべきだ。

(自分が本当に楽しい、と思うものを見つけないとダメ、という話)湯山「答えは自分の中にしかないんだから、それを自分で見つけないと。ここが重要で、ここで「人並な女の幸せ」という外部の尺度が入った瞬間に、せっかくの自分なりの回答は霧散する」(前掲書)

司会者「ウオー! 村上龍のような!」

湯山「でもさ、男はバカじゃないですよ。女性誌でやってるようなモテテクなんかお見通しですよ。あんな姑息なのは男は察知してる。華やかな職業に就いてる、いわゆる「愛され系女子」を実践してるような女に会うと、あとで(男が)「けっ」て言ってるもんね。

(結婚か恋愛か決めないのは甘ったれた根性だ、という話)一番ダメなパターンは自分に都合のいい夢を見たいからってずっと占いに通って、家ではボケーっとテレビ観て、週末はテキトーな女子会でダベって「また1年過ぎた……」の繰り返しで40歳とかになっちゃうこと」

司会者「オイオイ、この湯山サンってムチャクチャ面白い人なんじゃないか!?」

kenzee「とにかくハッキリした意見で、男のオレでも目からウロコが落ちる。湯山さんの話はとてもシンプルで、30過ぎたら女なんて学歴も家柄も関係なくなる。結局、面白くない女は相手にされない。だから30過ぎたら映画史に残ってるような映画を片っ端から観るとか文学作品よむとかモンゴル行って馬に乗るとか、自分だけの教養を身に付けないとダメだ、と。ネタもってない女はダメだ、と」

司会者「なんか最近でた大槻ケンヂさんの本でも同じようなこと聞いたな」

湯山「SNSで承認を得るのは楽しいかもしれないけどさ。その快感に依存してはダメ。教養をつけるためには楽しくないこともやんなきゃいけない」

司会者「深い、深いワ~」

(中学生ぐらいから「男」「女」って視点が入ってくるよね、という話)湯山「そう、そこでザッツ、「女」みたいな化け物がでてくるのよ。その女が「クスッ」と笑うだけで全員そっち向くような、そんな女が中学にはいるわけ。でも話してみても、ちっとも面白くないのよ。でもそんな女に人気が集まって」

司会者「ソレ、大島優子ですよ、たぶん」

kenzee「この湯山さんの話で大島優子問題はほとんど説明ができる。おそらく大島は中学あたりで一番モテるタイプ(でも、喋ってもあんまり面白くない)の「化け物」タイプの女だ。なにしろ大島の話はコンテンツ性に乏しい。たとえば総選挙1位になったときのコメントを覚えているだろうか。わたしは花で、皆さんが水をやったり、太陽になってくれたから、咲くことができました。そしてライバルの前田敦子、ありがとう、といった内容でイジリようのないものだった。これが篠田だったら例の「わたしら倒してから上あがれや、ゴラア」発言、前田なら「私のことは嫌いでもAKBは嫌いにならないでウンヌン」といったコンテンツ力があるんですよ。でも、大島とかたかみなにはコンテンツ力、ネタ力がないんだよなあ」

司会者「でも、結局、大島が1位になってしまう時点で多くのファンの判断基準は中坊レベルと判明した」

kenzee「ボクは面白い女の人がいいけどなあ。まあAKBにそんなトークが面白い人がいるのかしらないけど。で、前田敦子は不気味な女だと前から思ってたんだけど、嫌いでもなかったのだよ。湯山さんの話でわかったワ。前田はフラーっとモンゴルに馬に乗りに行ったりしそうだもん。急に黒澤映画に目覚めたりしそうじゃない? つまり、前田とはこの低成長時代における女の生き方とは?という問いそのものだったんだよね」

司会者「なんか濱野さんみたいな口調になってるな」

kenzee「濱野さんの前田本がもうすぐでるみたいなのでソレ読んだらいい加減終わりにしようかね。そういえば渡辺美里以降の1986年問題も全然回収してないしな。ちょうど速水健朗さんが別冊文藝春秋でトレンディドラマのエッセイを書いていて、なんか結論が見えてきた気がする」

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コメント

いやあkenzeeさん、文学のこと忘れちゃったかと思いましたよ。メルマガ始められたらワシ購読しますよ。オマケか何かでベテラン作家の作品にもちょいと言及してくれたらもっと嬉しいですね。

しかしね、アニメや文学やらでは妹の力(©柳田國男)などと言って女性たちにいろいろ厄介なものをおっ被せてきたもんですが、そんなことをしてるうちに彼女らは彼女らでたいへん複雑な生き方を強いられていたのですねえ。

投稿: 大江ケンサンロウ | 2012年12月 8日 (土) 10時22分

なるほどねぇ。

私は今年はタルコフスキーの映画にハマって
回顧上映をチェックしては遠くの映画館まで
観に行ったりしており、実家の母には

「タルコフスキーとか観るより婚活トカ
しなさい!」

などと言われていますが、いいや。やっぱり。タルコフスキーで。と
おもいました

ありがとうございます、そして
新刊をよろしくおねがいします

投稿: 『夜の隅のアトリエ』14日発売 | 2012年12月 9日 (日) 01時41分

メルマガ。企画的にアリだと思うんですが、ホントに始めたら絶対にサボれないという恐怖。

投稿: kenzee | 2012年12月 9日 (日) 22時26分

エ? お母さんてあの、娘応援ブログのお母さん? イヤ。そら心配してまんねんで! そういやあのサイトどうなったんだろ? そして毎年年末には先生の新刊がでるのだった。いっつも買って正月とかに読んでるんだけどアイドルとかチンコの話してるうちに忘れてしまうのだった。小説の話しよう! いや、あれからどんな感じになってるのかなあって気になる作家はいっぱいいるんですよ。津村記久子とか新潮新人賞の男前の人とか。

投稿: kenzee | 2012年12月 9日 (日) 22時39分

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