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酒やめたら新譜聴くようになったヨ。今年のベスト10(パクリ企画)

kenzee「前回の話で登場したSKE48の須田亜香里だが、ヲタの間でも大変有名な握手の人なのだそうだ」

R「(須田は)誰に対しても必死なんですよ。いい意味で」

 B「あれだけ全力で、体調崩さないのもすごいよね」

 R「よく「この前のライブで見えてましたよ!」って言ってこない?」

 B「あるな。言ってるだけだろ!って思うけど(笑)」

 R「「私と目合いましたよね?」「合っとらんわ!」「ひどーい!」とか」

 M「上目遣いもしてくるな」

 R「目を離そうとしても、そこに自分の目を持ってきたり。須田は最初からすごかったんですよ。記憶力もスゴいし」(BUBKA1月号・真・握手の女王は誰だ?現場ヲタ大討論会」

司会者「新入社員でも、たまにモノスゴイ馬力営業で契約とってくる子がいるが、そういうタイプなのかな?」

kenzee「昔の会社って今みたいにセキュリティとか厳しくなかったので、生命保険の営業のオバチャンとか平気で食堂に入ってきて営業始める、とかあったんだけど。で、明らか30代半ばぐらいの人なんだけど、いっつも胸元パッカーみたいな服着てくる人いたなア。もう、アメちゃんとか景品みたいなもの渡すのでも寄せて~かがんで~みたいな。で、当時20代はじめぐらいで実家住まいだったし、仕事とか超やる気ナシ、みたいな状態だったボクは「なんでこんなこの人は必死なのか」とか思ったのだよ」

司会者「なんとかして契約を!と思ってはったんでしょうなあ」

kenzee「でね、社員食堂という地味なシチュエーションに「露出多いオバハン」という設定はそれはそれで妙にエロイものがあってだね。地方出身の子らがフラフラと契約していくのだ。みんなフツーにキャバクラとか行ってたのに」

司会者「結果だしとるがナ」

kenzee「今、発売中のQuick Japan(105号ゴールデンボンバーが表紙)という雑誌。今年もイロイロ下品なコラムを執筆させていただきました」

司会者「前回はゲロ話、今回はフェラチオってアンタ最初そんなキャラだった?」

kenzee「イヤ、どんどん新しい人がでてくるのだが、みんなカラダ張っててオモシロイし、若い人たちなのでカルチャーのアンテナみたいなのでは敵わないし。となるともうシモネタぐらうしかオジサン、勝負するチャンネルないんだよね」

司会者「マジメに音楽の話とかすればいいだろう!」

kenzee「来年はもっと若手のバンドとか勉強しようと思います! ゲロとかチンコとかでは若い人に負けるワ」

司会者「ホンット、ことしもチンコの話とかでお金もらえてよかったネ」

kenzee「ところで最近グイグイ売り出し中のレジーさんの「レジーのブログ」だが、最近はLIFEでハガキが読まれたり、佐々木俊尚さんにRTされたりと大ブレイクなのだ」

司会者「なんか、クヤシイ!(ハンカチを噛み締めながら)」

kenzee「オレ、小学校の頃、いっぱい習い事させられてたのだが、チアリー英語教室っていうのにも通っていた。他人より早く英語教育を始めたら(今はどうか知りませんが昔は英語の授業は中学校入ってから)有利だと親は考えたのだろう。だがなんのことはない。普通に中学校から英語の勉強始めた子にスイーっと追い抜かれた。フト、そんなことを思い出した」

司会者「あの人、タイトなネタだしてくるからねえ。若者はいつから洋楽聞かなくなったとか、昨今の学生のコピバン事情とか」

kenzee「近代化とアイドルとは?とか抽象的な話してたらダメだ。やるほうもだんだん荒野を歩いてるような気分になる。ここ3ヶ月ぐらいはどうやって終わるか、てことしか考えてなかった」

司会者「他人のネタに乗っかるのもアレだけど、若者が洋楽聞かない話ってもっと正確に言うと、「音楽の共通言語がなくなった」って話ですよね」

kenzee「昔は基礎教養のようなアーティストがいた。音楽好きなら最低知識として通ってるものだ。90年代ならオアシスがそれにあたる。ボク自身はオアシスとかブラーとかキライだったが、だが知識として「Morning Groly」とかイヤでも耳に入ってくるのだった。邦楽ではやはりコーネリアスと電気グルーヴが双璧だろう。テクノ好きだろうがヒップホップのトラックメーカーだろうが、ハウスやってようが基礎教養として君臨していた。そういうのがなくなっていったのが2004年ぐらいからだろうか。4ピースにバンドやってるクセにビートルズ聴いたことありません、みたいな子がでてくるのは」

司会者「もうロックの歴史ってケミカル(ブラザーズ)から始まったんですよね、みたいな子がでてきたんですよね」

kenzee「もうニルヴァーナ以前は紀元前みたいな感じなのよ。パンク風なのに「ピストルズってなんスか?ハイスタが青春ですがなにか?」みたいなことになってきたのが2004年ごろの気がするんだよね。CD屋の漠然としたアレだけど。で、一般の音楽好きが同時代の洋楽聴かなくなったのと同時期だと思うのよ。そうなると渋谷系育ちのボクなど、「教養」の意味から組み替えないといけなくなるのだな」

司会者「その割にさんぴん世代のラップ最高!とか言う現役アイドルがでてきたり。要は今の若い人って好きなもんだけ聴いてて問題ナシ、なんだね。羨ましいね」

kenzee「そこを踏まえると若いバンドを取り上げたとして「これは震災以降のナンチャラ」とか「格差社会を反映したドータラ」とか言ってたら笑われるんじゃないかという危惧があってね。音楽を評価するOSが(オレのね)ついていけてないんじゃないかと」

司会者「ウンコチンコのコラム書いてるヤツのどの口からそんなマジメな悩みがでてくるのか」

kenzee「で、乗っかりついでに今、レジーさんとこでやってる「今年のベスト10」企画をパクろうと思う」

司会者「ハ! 大丈夫か? レジーさんはオンタイムの音楽をガッチシアンテナ張って聴いてるがアンタ、新譜なんて全然聴いてないだろ? 情報源You Tubeとツタヤとツタヤに置いてあるミューマガぐらいなもんだろ? あとサンソンと」

kenzee「確かに心落ち着くのはソフトロックか70年代ソウルかだけど酒やめてから結構今年の新譜聴いたんだぞ。というわけで10位からいきます。長渕剛の5月にでたアルバム「Stay Alive」収録の「6月の鯉のぼり」。

このアルバムは「全曲震災以降に作られた」というのがウリで長渕氏自身震災以降、慰問ライブや被災地支援などに注力してきた。そのような活動を通して作られた楽曲なのだが、そんなストーリーどうでもよくて、この曲の歌い方に驚いた。まるで30数年前のデビュー当時、長髪の頃のようなスリーフィンガーピッキングのフォーク調に当時のような甲高いまっすぐな歌い方なのだ。まず、今の長渕に当時のような曲が書けることに驚くし、歌唱法もいわゆる長渕ヤクザ調でない、あの歌い方ができたことにも驚く。まず思ったのは「ア、ナガブチってあの長渕剛と同一人物だったんだ、ということに気づかされた。確かに、最近、長渕は昔の歌のセルフカヴァーなどを手がけている。また、2004年に行われた桜島ライブでは往年の「順子」なども歌った。だが、歌唱法だけは例のヤクザ調だったのだ。また、バンドのアレンジも今の、今のEストリートバンド風のロックのアレンジであり、別段、驚くようなものではなかった。だが、この曲では完全に70年代の頃のイディオムにそって歌われている。かつてのスタイルにこのような形で(ヤクザ調で若い世代を鼓舞するスタイルでは震災以降というテーマを全うするのは困難。そこで年寄りにも理解可能な70年代の長渕剛を召喚)立ち返るというのは結果的に「昔の長渕」への最大の批評となっている。これはボクは音楽的な挑戦だと思うのだ」

司会者「こんな感じで1位までいくの? また時間かかるなあ、コレ」

kenzee「このあと、「今年の本」編ていうのも考えてるんだけど。年内にいけるかなア。9位

。クラムボン「ある鼓動」

これも震災以降に作られた。ボクがこの曲を知ったのは今年でた「3Peace」というライブアルバムでだ。 直接震災に触れるという歌詞ではないが、復興の鼓動が聞こえてくるような力強い一曲だ。この「3Peace」のブックレットによれば最近のクラムボンは、もう普通のライブハウスでは演奏しないのだという。それより酒蔵とか離島にポツンとある公民館とかそういう本来音楽の演奏を想定していない場所で行っているという。これは狙っているというより、通常のライブハウスはもちろんPAや客席などの設備が整っているのでバンドは楽器だけ運べばいいのである。だが、彼らが理想とする音ではないのだそうだ。たとえば古い酒蔵で響くリバーブは独特のものでこれをライブハウスでは再現できないという。となると、大変な問題が持ち上がる。本来、ライブハウス側が負担してくれたことを全部バンド側でやらないといけない。今はデジタル機材が安価になっており、PAその他と楽器類をバンド側でワゴン数台で移動することも可能なのだ。だが、バンドの仕事は何倍も増える。それも肉体労働だ。原田郁子さんは今ではどこでも寝れるのだという。だが、それは究極のDIY、文字通りの手作りではないか。長渕さんがギター一本で自衛隊の慰問できるように彼らも異常にフットワークの軽い状態を作り出した。そこが体育館であれ、公民館であれ、彼らはライブが可能だ。この曲はそのような生活から紡がれた一曲だ。音楽家にとっての自由とは、独立するとはどういうことかを考えさせられる」

司会者「順調にいっとりますな」

kenzee「オレ本来こういうブログのが楽しいんだよ。8位。村田和人デビュー30周年アルバム「ずーっとずっと、ずっと夏」 。

司会者「これは若い人のブログには登場せんわ」

kenzee「オレの世代でも登場せんけどね。村田和人は1983年、山下達郎のプロデュースでデビューした。8ビート主体の典型的なアメリカンポップで、ボクはこんなネクラな人間なのにこの時代のカーステっぽい音楽は全般的に好きなのだ。なかでもバラードが好きで、休みになるとこの手のアマーイバラードばっかり酒呑みながら聴くのですよ。

 

司会者「いい音楽だなあ、としか言い様のない世界ですな」

kenzee「良質なポップス、とかしか言いようがない。ここまでフツーにいいと音楽雑誌もあんまり取り上げない。不思議だったり過激だったりしないといけないのだ。それじゃ雑誌売れんよ。続けてフツーにいいポップスいきましょう。7位。さかいゆうアルバム「How's It Going」。このアルバムはよく聴いた。基本ドラム、ベース、さかいゆう自身のピアノ、そこに軽く管とか絃がかぶさるだけという極めてシンプルな編成なのだがナゼこれほどファットに聴こえるのか。そして歌が上手いわ。このアルバムのリード曲はなんといっても「君と僕の挽歌」ということになるのだが、あえてこの「Jammin'」を貼ってみよう。

ただただ上手くていい音楽。視覚的にはなにも面白い要素はないのにちゃんと客が盛り上げってるのが嬉しい。これこそが音楽のライブという感じがするね。後半のマクリのピアノのアドリブとかの緊張感とか凄まじいですよ。ギターとかいなくてもこんなにファットに響くアンサンブルというものがあるのだ。次、ブラックミュージックつながりでヒップホップいってみよう。6位。今年最大のヒップホップ界のヒットといっても過言ではないだろうtofubeatsとオノマトペ大臣の水星。で、この曲はいろんなリミックスがでたのだが、ボクが一番好きなのはこのリズムステップループスI'm at ホテルオークラMixだ。一聴してわかるようにこのMixは竹内まりやの84年の曲、「プラスティック・ラブ」をそのままサンプリングしたものだ。なので、オフィシャルな音源ではない。ヒッソリとsoundcloudに上がっていたものだ。で、トーフビーツさんって20歳ぐらいの人でしょ? そんな若い人の耳を奪ってしまう山下達郎作のビートの生命力の強さってナニ?と思うよね。で、このMixで聴こえるチャッチャチャ、ンチャッチャチャていうギターはもちろん達郎さんで今も使用しているブラウンのテレキャスターでベースも今もサポートしている伊藤広規さんだ。スゴイですよね。イヤア、ブログって楽しいなあ。続きはサッサとやるよ。今年はレジーのブログで教えてもらった音楽も多かったしね。パスピエとか。ビックリした。米食って育ったクラウドベリージャムみたいな音楽で完全にワシ向けやん、って。いい音楽っていっぱいあるんだなあ」

司会者「じゃあ次は5位~1位だな」

 

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コメント

ナガブチ以外、聴いてみました。面白いですね。クラムボン、新譜ひさしぶりに買おうとおもいました。
日本のヒップホップっていうと「一生一緒にいてくれや~♪」みたいな人とかエラそうなマッチョな感じの人は大嫌いなのですが、このトーフビーツは、スチャダラと通じるような。良いです。
ヒップホップ。。。滅多に聴くことありませんが、今年観た『サウダージ』という日本映画で、寂れた地方都市に住むラッパーが「税金、保険料・・・」引き落としされるものを色々あげていって最後に「この国の一番のギャングスタは政治家じゃねえかよッ」と落とすのはシビレました。

わたしは七尾旅人とカーネーションの新譜ばっかり聴いてましたかねぇ・・・
あと『きっと、ここが帰る場所』というショーン・ペン主演の映画で使われていたデヴィッド・バーンの曲。

投稿: 『夜の隅のアトリエ』をよろしく。 | 2012年12月17日 (月) 13時11分

ttofubeatsはナードですよ! メガネかけてるし。神戸の20歳ぐらいのトラックメーカーなんですけどね。ももクロのリミックスとか結構いい仕事してるみたい。最近はBACHLOGICとかTRAMPとかナードなヤツのヒップホップが主流ですよ。ア、そういうや今日アマゾンで夜のアトリエがナントカって本注文しようとしたら発送まで4~6日かかりますとか表示になってたヨ! 先週末でたばっかりなのに! だから予約しとけってことか! あとサウダーヂの田我流がいたな、今年は。「B級映画のように」。忘れてたワ! 

投稿: kenzee | 2012年12月18日 (火) 00時02分

紹介いただいてありがとうございます!

パスピエ=米食って育ったクラウドベリージャム

これ超ツボです!パクらせてください笑
確かにそんな感じですね。スウェディッシュポップずっぽりだった時代があったので、この説明はかなり納得感ありました。

投稿: レジー | 2012年12月18日 (火) 01時27分

イヤ~今年はレジーさんにいろんな音楽教わりましたってどんなJ-POP評論家やねん! パスピエはビックリしたね! ああいう直球のマジメなポップス聴いても「ア~相対性理論みたいね?」しか言えないヤツとかいるわけじゃないスか。テメエのボキャブラリーのなさタナにあげて! プロのライターでもヨ!ってマア別にいいんだけどネ。来年はもうちょっと若者の音楽勉強しようと思います。ちゃんと若い人のCD評とか書けるように精進いたします。

投稿: kenzee | 2012年12月18日 (火) 22時49分

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