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危険物・爆発物の収録は法律で禁止されています(aikoマラソンPart.17、9thアルバム「BABY」後編)

kenzee「最近の演歌シーンが気になって、コレを買ってきた」

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「月刊歌謡アリーナ」。演歌界のロキノンと異名をとる(主にオレに)インタビュー記事なども充実の一冊。巻頭特集は芸歴41周年を迎えた石川さゆりの新曲「夫婦三昧・憂忌世ぶし」リリースインタビューだ。両曲とも2010年に急逝した吉岡治のペンによる詞。亡き吉岡への思いを熱く語る。そして北島三郎明治座特別公演のライブレポートも。1968年の初座長公演から年間100公演のペースで、実に4360回もの舞台を務めあげており、この調子でいけば5000回達成も夢ではない。そして気になるのはニューリリース。五木ひろしの新曲は「博多ア・ラ・モード」。モダンな楽曲の予感。ところで作詞作曲のレーモンド松屋とはどんな人物か。香西かおりの新曲もでる。「夕化粧」作詞香西かおり、作曲マシコタツロウ。マシコタツロウって一青窈の「ハナミズキ」作った人じゃ? 永井みゆきや美川憲一などビッグネームたちがぞくぞくリリースしているぞ。無論、iTunesでも配信しているがCD、カセットテープも健在だ。さらに大月みやこ芸歴50周年を振り返るロキノン2万字インタビューみたいな企画もある。コレ一冊で演歌シーン大体つかめるのだった。無論、この雑誌の読者の最大の目的は巻末の歌本である。簡単なメロディのスコアと歌詞とコード譜。ちゃんとイントロナレーションつきだ。たとえば五木「博多・ア・ラ・モード」ならこんな感じだ。

甘くささやく 博多人形 

白い吐息の長浜屋台

中洲・天神 博多の未練

恋の予感のア・ラ・モード

「エアポート」「ラブ・モード」「ア・ラ・モード」と韻を踏んでるあたり、なかなかモダンな感覚の作家である。いいぞ、レーモンド松尾。それにしてもカラオケランキングは十年一日変わらないねえ。吉幾三「酒よ」、石原裕次郎・牧村旬子「銀座の恋の物語」、木の実ナナ・五木ひろし「居酒屋」、石川さゆり「天城越え」、大川栄策「さざんかの宿」、平和勝次とダークホース「宗右衛門町ブルース」そして秋元順子「愛のままで…」…。こうも変わらないものかね。ま、この世界は変化に乏しい上に保守的だからねえ。坂本冬美のように先鋭的な音に挑戦するアーティストもいるけど」

司会者「なんで急に演歌シーンが気になったのかね」

kenzee「ボクは昔、大阪の千日前というところで演歌CDショップで働いていたのさ。なので演歌については多少、普通の音楽ライターの方より詳しい。その後、別の会社で働いていたときも先輩に連れられてスナックへ行く。そこで演歌の消費の現場を見ることになる。田舎のスナックといえば四半世紀に亘って「酒よ」を歌う続けている猛者がいるようなところだ。そして紅白やNHKの歌謡コンサートで聴く演歌は退屈だが、スナックで聴く演歌はなかなかいい、ということにも気づいた。演歌は私の音楽リスナー人生の要所要所で顔をあわせる近所のおばちゃんのような存在だ」

司会者「そういうとこ行くと「お兄さんも1曲」ってなるでしょう」

kenzee「そういう時にミスチルとか歌ってもしょうがないのでコレを歌う。

小林旭「熱き心に」。大瀧詠一作曲で安心だ。スナックはいいよ!下手なキャバクラとかでつまんない思いするよりスナックの方が面白いヨ!クリックよりスナック。コレは浅草キッドの玉袋筋太郎「玉ちゃんのスナック案内」。

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一人で入るのはなかなか怖いスナックの入門書。クラブは風営法で摘発されてもスナックが摘発されたって話は聞いたことないから安心だよ。ア、でも暴対法で摘発されたスナックはあるかもね!朝の連ドラ「あまちゃん」でも田舎のスナックのシーンが繰り返し登場するけど実際のスナックはもっと薄暗いし、もっとヌルーイ空間だよ。そのヌルさがたまらないよね。無論、音楽評論家の皆さんは連休中もロックのイベントなどの取材とかで忙しいだろうがそんな時こそスナックですよ!イマドキのスナックでどうしようもない音痴とかまずいないから。結構楽しめるのよ。座ったらいきなりもみじ饅頭がでてきたりするし。(たぶん誰かのお土産)黙っててもほっといてくれるしさ。これがキャバクラとかだとそうもいかないでしょう?」

司会者「演歌を文化史として検証した良書に輪島祐介「創られた「日本の心」神話」(光文社新書)があったね」

kenzee「アレの骨子は「今ある演歌というジャンルは古来から伝わる伝統的な文化とかではなくて70年代以降にポコっとでてきた歴史としては浅いものだ、という論。そして60年代以前の歌謡曲はわりかしモダンで洋楽的だった、と。ア、今の演歌を考察するコラムって面白いかも! たとえば五木新曲「博多ア・ラ・モード」とか様子がヘンじゃない? 演歌界の重鎮のシングルなのに韻踏んでたり、ラテンというかビギンのリズムだったり、「キラメキ夜」とかナゾの言語入ってたりストリートダンス踊るし。坂本冬美の曲にもレゲエ調があったりするし。演歌のクリエイトシーンでなにが怒ってるのか?みたいなコラム。だってそういうシーンがなかったらジェロとかありえなかったわけでしょ?」

司会者「企画書書いてみたらどうかね」

kenzee「「「演歌クリエイティブ最前線」みたいな。演歌の消費って鑑賞とカラオケというコミュニケーション消費が最初からあるわけじゃない? 今のロックとかポップスの源流をたどれば68年頃の関西フォークに始まる日本のロックの歴史となる。このジャンルには鑑賞という側面はモチロンあるわけだけど、フィジカルな消費といえばダンスぐらいしかない」

司会者「でもカラオケでミスチル歌ったりするでしょ?」

kenzee「若者向けのポップスのカラオケ消費ってカラオケボックス以降、であって、烏賀陽弘道「カラオケ秘史・創意工夫の世界革命」(新潮新書)によれば岡山の元トラック運転手の方が弁当屋を営みながらトラックのコンテナを使ってカラオケボックスを始めたのが最初とのこと。

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1985年のことだった。ここで始めてカラオケが夜の社交場文化と断絶したのだね。28年ぐらいの歴史しかないのだね。で、やっぱりカラオケボックス文化はスナックほど成熟していないと思うんだ。スナックは誰かが歌ってたらちゃんと聞くし。見知らぬ人が聴いてるので一応緊張感あるし。ただし、ひとつ言えるのはだね、カラオケボックス文化は巨大資本がチェーン化して均一化したサービスを図ることができるが、スナックだけはチェーン化ができないのだよ。コレばっかりはマニュアル化ができない。このジャンルをポピュラーミュージックの1ジャンルとして記述しておくのは意義があると思うんだね」

司会者「それはおいおいまとめていくとしてだな、aiko「BABY」マラソンの続きですよ!」

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・4曲目「Kiss Hug」

kenzee「「september」以来、連綿と続く「失った恋を見つめる、夏のワンシーン」もの。aikoは日本のAOR、つまりシティポップの系譜にあたるシンガーソングライターだが、その手の定番の「夏だ、海だ、イェー」という、開放的な夏ソングというのを今のところボクは知らない。ライドオンタイムの頃の山下達郎とか村田和人とかチューブの要素がゴッソリ抜け落ちているのだ。また、もう100曲ぐらいはaikoソング聴いたと思うんだけど「恋愛が盛り上がってるソング」というのは数えるほどしかない。「Power of Love」や「ボーイフレンド」ぐらいしか思いつかない。ほとんど、特に「夢の中のまっすぐな道」あたりからすっかり影を潜めてしまった。この人の言葉の感覚が最も冴えるのは確かに失恋、または失った恋を総括する場面においてなのだ。「夏髪が頬を切る」といったフレーズ。夏髪なんて言葉、ないじゃないですか。aikoの歌詞はマキタスポーツの作曲モノマネなどでも分析されているように平易な文体なのでマネるのは比較的簡単かしれない。しかし、平易ななかに「夏髪が頬を切る」「淡い日々よ、腐るな」といった独特の言語がまじる。ここに本物aikoの決定的な個性がある。ちなみにマキタスポーツのaikoモノマネのポイントは「ワクワク」「ドキドキ」「ユラユラ」などの擬音語を多用するとaiko風になる、ということだが、で、確かにそんな気がするのだが、ちゃんと聴いてみると驚くほどそのような擬音語はすくない。どこでそう思い込んでしまったのだろう。珍しく、イントロがサンプリングのドラムループで始まる」

・5曲目「夏が帰る」

kenzee「イントロのピアノのリフが印象的なロックンロール。簡単なことしかやってないのにカッコいいというリフの見本のような1曲。単純な8ビートロックだが、aikoバンドらしい、凄まじいグルーヴ。この手の曲になれば佐野さんのドラムの面目躍如である。Aメロで8拍目にしかスネアがこない感じとか2番のサビの直前のみ、「ドドドド」とタムが来るところとか、オカズのパターンの多さとか、絶対人力でしかだせないグルーヴ。ステップ入力であとはコピペ、というDTM作家にこの魅力がわかるか。ってふだんヒップホップとかサンプリングのドラムの音楽ばかり聴いているボクが言ってもアレだが」

・7曲目「リズム」

kenzee「いつものハチロクのロッカバラード(最近、この言葉廃れてきたね)。2番で控えめに登場するブラスの感じがいい。しかしコード担当楽器がピアノ、ギター2本で多すぎやしませんかい? このPro Toolsに代表されるデジタルプロセッシングの時代、J-POPは音数は少なめになる傾向が強い。Pro Toolsのようなデジタルメディアの場合、生楽器同士が交じり合うというよりぶつかりあうような音像になるためだ。元々aikoのキンキンした声とディストーションギターはぶつかりやすい関係にあるので片方のギターはアコギでストロークとかやりようはあっただろうに。2009年にしてはアナクロな音楽に聴こえるのはそのためか」

・8曲目「嘆きのキス」

kenzee「いつもの壮大な失恋バラード。アレ、今回のアルバム失恋の話ばっかりだな。 68年頃のビートルズのポール曲のようなタップリしたドラムにペコペコしたオルガンとディストーションギターで最後、オアシスみたいなストリングス入るっていうこの人ならもう寝てても書けるんじゃないかという世界。一応シングルなんだなア。「おやすみなさい」とか「えりあし」のシリーズのような曲。何かのタイアップみたいなので、「「えりあし」みたいな曲お願いします」というオファーなのかもしれない。最新シングル「四月の雨」のこのシリーズだ。ここまでくれば伝統芸である」

・9曲目「より道」

kenzee「タイトな8ビート。ピャーっとシンセが鳴ったり珍しい。U2みたいなアプローチ。アイルランドの感じがしますね。例によって佐野ドラムが後半雄弁に語りだす。島田さんのピアノも後半神懸ってくる。「夏が帰る」と並んでこのアルバムのベストトラックと言える。サビになると珍しく佐野さんのドラムがハイハット開きっぱなしになる。歌が終わってからエンディングに向かってピアノ、ギター、ドラムが高揚し、ピタっと終わる瞬間が堪らない」

・10曲目「指先」

kenzee「また失恋の歌ですかい? せっかくのDr.Strangeloveの根岸孝旨アレンジなのですから、もっとコテコテのロックの曲書いてくればいいのに。エンディングメジャーセブンスで終わるとかナンセンス。コレ、ドラムは佐野さんじゃないね(ブックレットが手元にないのでわからない)。スネアのチューニングが高いし。バンドマンらしい押していくタイプのドラミング。やっぱり根岸さんがアレンジの曲ってヤングな感じになるね。ホールでライブやってたのがライブハウスになったような」

・11曲目「Yellow」

kenzee「「もう別れたのに」また別れたんかい!いい加減にしいや!アレ?でも別れたのに「昔の声で」会って話してるのか。ただれた関係の歌。要は60年代ポール曲。「少し優しく私も笑おう」のA♭→B♭→Cと上昇するところがポール、いや奥田民生。「嘆きのキス」と同時期に録ったセッションであろうが、やってるメンバーも「アレ、今やってるコレ「嘆きのキス」だっけ「Yellow」だっけ?」とか本人がいないところで陰口言ってたに違いない。しかし、てっきりトイレにでも行っていると思ってた本人がトークバックの陰で陰口聞いてた!本人激怒!メンバー「イヤ~aikoさん冗談スよ!テヘヘ」といったシーンすら想起させる「いつもの」感じ。ま、ロキノンインタビューにおいても(2002年ごろ)せっかく新曲のデモテープ持ってきたのにメンバー全員、日韓ワールドカップに興じていて、激怒して帰った事件というのがあったそう。天才肌だけに気難しい人のようだ」

・12曲目「戻れない明日」

kenzee「26thシングル。ボクはこのシングルは持っている。なので、カップリングの「Do You Think About Me」と「キスが巡る」を聴いているのさ。でね、カップリングの方が好きなの。コレ、このタイプのシングルが続いてるの絶対、先様のオファーであろう。「例の60年代っぽい「ロージー」みたいな感じの曲でお願いします」とかそういうことだろう。aikoの2000年代初頭によくあったパターン。その頃に入社した新入社員が7~8年経って、タイアップの選定とかに携わる、決定権を持つようになった時に、「ゼヒ、学生時代によく聴いた「ロージー」とか「初恋」みたいなのでお願いします!とオファーするのだろう。達郎さんもやはり「ザ・山下達郎みたいな感じでお願いします。ゲットバックインラブみたいな」とかでオファーがくるようだ。で、「ずっと一緒さ」のような「ザ・山下達郎」を上げていくのだという。aikoの職人仕事である。でもB面の「キスが巡る」のほうが完全に楽しんでやってるように聴こえる」

・13曲目「あの子の夢」

kenzee「そしてNHK連ドラ「ウェルかめ」主題歌のコレがシングル化されていないことのナゾ! 「BABY」中最大の問題作であり、これ1曲で「Yellow」5曲分ぐらいの価値がある。島田アレンジにしてはよく整理された楽器構成でプレイヤーもタイトに突進してくる。イントロの「ドダドドダドド」というドラムのフィルだけで150円ぐらいの価値がある。そしてスタッカート気味に歩き出すリズム隊。まさに現代のハル・ブレインとジョー・オズボーン。ベースのミックスが大きめなのも好ましい。ギターは確かに2本いるが控えめな使い方で島田さんじゃないみたい、見事な交通整理。これがaikoだ! 連ドラ視聴者の一般ピーポーども!いきものがかりとかとは5枚ぐらいウワテだとわかったか!(アレ?いきものがかりも島田仕事だっけ?)紅白11回出場はダテじゃないワ!と思い知らせる、詞・曲・編曲・演奏がガップリ4つに組んだ奇跡のトラック。と、油断した瞬間に大変なことになる。FM7から素直にダイアグラム通りに動くポップスらしいサビ。その2番が終わったあたりから事件が起こるのである。ブリッジである。「物音に怯えて 耳を塞いだら さよならなんて簡単だけど 素直に向き合いたいな いらないものだけ捨てようかな」の進行! まず流れからの必然性のないBM7から始まりますよ! 

BM7→C#7→A#m7-5→D#7→Am7-5→D7→Gm7→C7→

Fm7→Gm7→A♭M7→B♭M7→C7

リスナーはなにが起こったのかわからないだろう。通り魔のような25秒。そして何事もなかったかのようにシレーっとFM7のサビに舞い戻るのだ。いったい「素直に向き合いたいな」などどの口が言うのだろう。まるでフダンはマジメなOLなのに週末は不純異性交遊やドラッグなどで反社会的な遊興に勤しみ、週明けには何事もなかったかのように会社の朝礼に参加している極道OLのような曲想。連ドラの視聴者は戸惑いながら言うだろう。「aikoってポップなの?キチガイなの?」(答え、両方)と。しかし、そこは慣れっこのアレンジャーとプレイヤー。「ア、いつもの「キチガイ展開ですね」と言わんばかりに佐野さんなどノリノリで地獄の25秒間、ハイハット開きっぱなしだ。この地獄の25秒だけで600円ぐらいの価値がある。60年代ポップ路線の到達点と言えるだろう。ナゼ、これが「まとめ」に入ってないのか。こんな爆発物みたいな危険物みたいな曲を収録することはまかりならんと当局からお達しがあったため、とはもっぱらの噂。アレ、でも地獄の25秒は連ドラのテレビサイズでは(ワンコーラスしか流れないため)放送されなかったのか。もったいない」

・13曲目「ヒカリ」

kenzee「いつもの八神純子みたいな70年代ロック系歌謡曲。またもブラスの使い方が控えめだね。まあボクは苦手だけど「milk」が好きな人はこの曲も好きに違いない。「イヤ、でもこういう曲はスナックに合うんじゃないの?」と思われるだろうが、実は辛い。もっとヌルーイ感じじゃないと。五輪真弓とか久保田早紀ぐらいでちょうどいいのがスナック空間なのだ」

・14曲目「トンネル」

kenzee「「天の川」のようなイントロで始まる、アルバムのエンディングを締めくくるバラード。いつもならアルバム最後は弾き語りの小品みたいな感じでおとなしく終わるところだが、今回は最後まで大バラード。右chから聴こえる島田さんのエレピが味だ。歌と一緒に会話するようなピアノ。なんだが歌にヤケクソ感が漂っているのは締切ギリギリだったとか?他の楽器の録りが押して、朝6時に歌入れしたとかそういう事情か。それも味だ」

・アルバムトータルの感想

kenzee「「彼女」「秘密」でさんざんトライ&エラーやってきたことがようやくここで花開いたという感じだ。もし、ゼロ年代ロックアルバム50選みたいな企画があったとしてこれが入らなかったらウソだ。なにしろ「beat」「夏が帰る」「より道」「あの子の夢」が入ってるんだからな。しかし当時の音楽雑誌とか「あの子の夢」聴いてなんとも思わなかったのかな。こんな爆発物が毎朝、国営放送から流れているのに気づかず、「かまってちゃん、ヤヴァイよね」とかやってたんなら、従来の音楽メディアオワタヽ( ̄▽ ̄)ノとか言われても仕方あるまい。無論、一朝一夕に「あの子の夢」ができたわけではない。このリズムセクションで重ねた蓄積がこの最終兵器を生んだのである。やはり2009年の紅白では地獄の25秒もフルで演奏されたのだろうか。とにかく「ドヤッ」と言わんばかりの攻めのアルバム。外を向いたアルバム。この路線がしばらく続けば、と思うが、次の作品の間に震災・原発事故が起こる。このようなテンションの高いレコードを作るのはしばらくは難しいだろう。次回、「時のシルエット」はやはり、意識せずとも震災後の日本を映し出したアルバムとなる。いよいよ時シルが最後だ」

司会者「ホントによくここまできたねえ」

kenzee「レーテスト・アルバムというより震災後までやっときた、という感慨が大きい。そして毎度思うことだが、あんな細い身体でよくずーっとこんだけ働いてこられたと思う。CDが売れなくなって大変なミュージシャンも多かろうが、売れてる人も大変なのだとわかる。ワーカホリックなんだろうけど、まあ、頭が下がりますね」

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コメント

kenzeeさん
長いことお疲れさまです。

あの子の夢、最初に聞いたときは驚きました。

裏コードへの転調、その直後のメロディーの際どさ、そして元に戻るw 何回も聞き直してしまいました。それが朝ドラの主題歌とは。。

> 「素直に向き合いたいな」などどの口が言うのだろう。

ほんとそうですねw

次回はついに時シルですね。楽しみにしています。

投稿: 1103 | 2013年5月 4日 (土) 17時19分

先生、更新お待ちしておりました!

やはり、あの子の夢でひっかかられましたか…
あの朝ドラのドラマ主題歌に採用されたら
紅白に初出場する時のように
『お母さん!決まったよ!!』
と電話して、シングルとして大手を振って
リリースするのが当たり前の中
さらりとアルバムに入れて、何か?
という顔をするのがaikoなのであります…

ちなみにこの曲が朝ドラで流れ出したのが
2009年9月末、この頃はシングルを2枚発売しており
ファンの中ではこの曲を先行シングルにして
アルバムかぁ…と思っていたら
2010年1月から始まる日テレドラマの主題歌となる
戻れない明日を2010年2月にリリース。
どちらのドラマも3月に終了
そしてこのアルバム…という流れで
この頃のaikoはタイアップ依頼放題の
絶好調時期なわけであります。

しかも、ご存知の通り
aikoはタイアップ依頼を受けたとしても
それ用に曲を書くことは少なく
10曲ほど作ったデモを渡して
後は大人で決めてください…
と、その後の事には興味がないそうです。

しかもそのデモには1番しか入っていない為
国営テレビのプロデューサーも
まさかその主題歌のブリッジが
ものすごいことになっているとは露知らず
もしかしたら今も知らないかもわかりませんね…

更に、あの子の夢は2009年10月からスタートした
ホールツアーで初披露。このツアーは
aiko久々のアルバムを引っ提げての全国ツアーではなく
完全新曲はあの子の夢のみという…
朝ドラの効果ってどれぐらいあんのかねー?
と試しているような状況でした…(笑)

長くなって申し訳ありませんが
あの子の夢にまつわるエトセトラでした。

投稿: りょーくん | 2013年5月 4日 (土) 18時15分

kenzeeさんアツイ、アツイです!多分「彼女」あたりから感じてましたが。
もしかしてaiko Loveですか?菊地成孔さんみたいに。

「より道」ですが「キラキラ」のシングルは購入されていなかったようですが、
元々「キラキラ」のカップリングとして弾き語りバージョンが入っていて、
「BABY」盤の「より道」はちょっとサプライズでした。
この冬のライブでは歌い終わった後のギターとドラム(あと演出)の盛り上がりが印象的でした。
「指先」のドラムは、ブックレットを見直しましたが佐野さんになっていました;;
「あの子の夢」の地獄の25秒の解説は圧巻です。自分は顔をしかめて聴いていた記憶があります。

投稿: はっち | 2013年5月 4日 (土) 20時58分

あれ?BABYのレビューがもう終わったんですね。てっきりもう1回あると思ってました(笑)

お察しの通りmilkが結構好きな自分はヒカリも好きです。こういう音楽はどういうジャンルになるんかな~とずっとモヤモヤしていたんですが、なるほど、70年代ロック系歌謡曲ですか。おかげでスッキリしました。今現在こういう楽曲作る人、他にいるんでしょうか?

「キスが巡る」、僕もめっちゃ気に入ってます。楽しんでやってる感じがするのはとても同意します。今一番ライブで聴きたい曲ですね。

いよいよラストスパートですね。時シルは僕をaikoジャンキー(ディープなファンの意)へと誘ったアルバムなので熱い論評を期待しています。

P.S. B面探しの旅もドーテイオムニバスの曲を除けば残り1曲となりました。正直ここまで来るのはしんどかったので、kenzeeさんにB面全部聞いて!とはよー言いません(笑

投稿: ヨシピコ | 2013年5月 4日 (土) 22時38分

りょーくん。

>aikoはタイアップ依頼を受けたとしても
それ用に曲を書くことは少なく
10曲ほど作ったデモを渡して
後は大人で決めてください…
と、その後の事には興味がないそうです。

エ?依頼を受けて「こんな内容のドラマです」とか聞いてから作るんじゃないの?「このデモの中から好きなのもっていきや」。

刀職人か!

それは、でも、変わってますよ。ちなみに小西康陽さんは依頼を受けないと曲書けないらしい。達郎さんも似たようなことを仰っていて、一般の人は、作曲家は無から有を生むと考えているようだが、実際には「キンキキッズってのがいましてね、こんなコンセプトで…」って聞いてはじめてああいう曲書こうと思うんだ、と。漠然と10曲用もないのに書くとか無理、と。

ア!だからアイドルに曲提供とかしないんだ。曲提供だけは刀職人方式というわけにはいかないからネ。

投稿: kenzee | 2013年5月 4日 (土) 23時18分

はっちさん。

エ?「指先」佐野さんなの? なんかスネアやたらタカタカ言ってるような気がしたんだけど。単にチューニングあげただけ! 

>「BABY」盤の「より道」はちょっとサプライズでした。
この冬のライブでは歌い終わった後のギターとドラム(あと演出)の盛り上がりが印象的でした。

U2タイプの曲はライブで大げさに盛り上げることが多い。達郎さんも「THE WAR SONG」というU2タイプの曲があるがエンディングメチャしつこいことで有名。ライブ盤「JOY」でそのしつこさが堪能できる。

投稿: kenzee | 2013年5月 4日 (土) 23時23分

ヨシピコさん。

ア、でも時シル終わったら、余興でいくつかのB面曲とまとめの新録はやってからインディー盤まではやると思うよ。(全部じゃないよ)時シルまで行ききって、インディー盤まで戻って、終わりとしてキレイかなーと。ただし任意の数曲だけですがね。

投稿: kenzee | 2013年5月 4日 (土) 23時27分

お疲れ様です。
「戻れない明日」、特に何も触れてないのは、敢えてですかね…。
イントロが洋楽のあの曲に似てて、発表時パクリ疑惑が湧いたもので。

「あの子の夢」、紅白でブリッジしっかり本人だけ気持ち良さそうに歌い上げてますよ。
多分、全国いや全世界がポカーンとしてたと思います。
(発表時、自分のキーでカラオケで何度も歌い、変態さを実感したものです…。)
「あの子の夢」は、NHKとの大人の契約でもあるのか、(少なくとも全国ネットでは)
いまだに他局での歌唱はありません。
紅白以外では、「MJ」っていうperfumeが司会のNHKの歌番組で1回収録で歌ったのみで、
一般大衆に晒したのは後にも先にも紅白だけ、という「秘宝扱い」でした。
また、当時の音楽雑誌でも、自分が読んだ限りでは、「あの子の夢」を驚きをもって
特集した雑誌は全くありませんでした。aiko本人の特集記事で、おざなりの内容のみ。
音楽界の治安維持のため、触れちゃいけないもの、だったんですかね…やっぱり。

投稿: 774 | 2013年5月 7日 (火) 19時26分

まさかB面もやるおつもりとは!
本当にお疲れさまです。
どの曲を取り上げていただけるか楽しみです。
あれとあれとあれは是非解説してもらいたい…
あと正直に申し上げると、僕は「あの子の夢」は特に引っかかりも無く聞き流していたアホです。
アルバム全体が個人的にはあんまりだったもので…

投稿: marquee | 2013年5月 7日 (火) 22時49分

ほんとお疲れ様です。

主題歌とか・・
5~6年前にラジオで、何のドラマか映画か忘れましたが、内容を聞いて、たんすにしまってある(イメージです)ストックのなかからフィットするのをいくつか選んで渡した・・
という話をしてました。
書き下ろすこともあるでしょうけど、こんなふうなたんす曲がどんくらいあるか・・7

ワーカーホリック・・
この言葉自体はなんかサラリーマン用な気がしますが、彼女の場合はやっぱり職人でしょうね。
これもラジオですが、新曲のキャンペーンで来阪したけど、別の曲を東京に戻るまでに仕上げなあかんねん、ゆうて、新大阪ついてそのまま閉店間際のヨドバシ梅田にいって、2万円くらいのキーボード買ってホテルで仕上げた、ゆう話をしてました。
ぽこっと休む時は休んでるみたいですが、
とにかく止まったら死ぬねん、終わるねんと
思ってることは確かですね。

投稿: 府民 | 2013年5月 7日 (火) 23時20分

774さん。

今、調べたら「戻れない明日」はビル・ウィザーズ「Lean on Me」のイントロのパクリということに2chあたりではなってるらしいですな。コレがパクリならブラックミュージックとかパターンミュージックってなんだろう?みたいな面倒な話になる。コレがパクリなら佐野元春とか渋谷系の人々はどうなるのかという話ですな。

紅白では「あの子の夢」をフルで!? なかなかポップス系がフルで完奏するのは珍しいですな。西野カナなんていっつもあっという間に終わってしまうのに。そりゃ、NHKホールがジャイアンリサイタルにみたいになったんでしょうな。

投稿: kenzee | 2013年5月 7日 (火) 23時42分

府民さん。

>2万円ぐらいのキーボード

アハハ~aikoよ、そんなときこそクルクル巻けるピアノ、「scroll piano」の出番なのさ。ホテルだろうが公園のベンチだろうが平たいところがあればコードと簡単なメロディぐらいなら鳴らせるよ。あと、ダッサイリズムパターンが200種類ぐらい入っているので、コレとICレコーダーがあれば簡単なデモ(今はそのままmp3データになるヤツとかあるね!)ぐらい作れるよ。ていうか、働きすぎだネ。

投稿: kenzee | 2013年5月 7日 (火) 23時54分

ありがとうございます、説明不足失礼しました。
フルコーラスではなく、2番抜かしです。(1番→ブリッジ→大トリ)
SONGSや僕らの音楽などの一部の例外以外は、歌番組では2番抜かしです。
2番の歌詞がそそるんですけどねぇ。

そーですかー、あの程度ならパクリと恐れなくても許されるレベルなんですね。
胸のつかえが一つ取れました。

投稿: 774 | 2013年5月 8日 (水) 00時38分

毎週楽しみにしてます。いよいよアルバムは次の時シルで最後ですね。一番好きなアルバムなので楽しみです。

aikoの今年のライブツアーの日程が発表されました。
4つのツアーを同時進行でやるというカオスな日程ですが、ファンクラブ会員じゃなくても3つのツアーには参加できるのでよかったら行ってみてください!

マニアックな曲はファンクラブ限定ツアーに寄るとは思いますが...

投稿: オカ | 2013年5月10日 (金) 01時22分

よ~働くなあ。。。

投稿: kenzee | 2013年5月11日 (土) 13時29分

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