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2016年、素人ダンスがエロイと発見!(最近のAVの話)

この度の熊本地震により、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。一刻も早く余震が収束し、復興することをお祈り申し上げます。ところで、ここからさきの記事はかなりどうでもいいくだらないAVの話ですので興味ない方は読み飛ばしていただきますようお願いいたします。

kenzee「ホレ、ボクAV大好きじゃないですかア。で、こないだいつものようにAV観てたら衝撃的なAVに出会ったのですよ。どういう内容かというといわゆる素人企画モノです。ボクはこういうAV界のジャンク品みたいな底辺の企画モノが大好物なんだけど、これはちょっと「現代におけるエロとはなにか」を問う問題作でしたね。このジャンク界には「全裸モノ」と呼ばれる一切セックス的なカラミナシ、単に服を脱がせてハダカを接写で撮影するだけ、というジャンルがあります。一応、その辺の道でスカウトしてきた素人というテイで(たぶんみんななにかの事務所に入ってる)、どこかのホテルの部屋で、

監督「エットー、ハナコちゃんはカメラの前でハダカになるのははじめて?」

ハナコちゃん(素人というテイ)「ハイ・・・はじめて・・・です」

監督「今、オッパイを撮ってるヨ~。どんな気持ち?」

ハナコ「ハ、ハズカシイです・・・」

みたいな三文芝居を繰り広げるだけで、あとはうしろ向いたり四つん這いになったりするだけ、で、「初体験はいくつ~」などと定番のユルユルなインタビューをするだけ、そんな5分ぐらいのミニコントみたいなやり取りが20人ぐらい続く、というユルユルのジャンルがあるのだ」

司会者「ソレ、昔からあるじゃない」

kenzee「そうなのだ。それでも「無名女優の女体フェチ」とでもいう人々が一定数いるのだろう。ホソボソとこの手のビデオは出続けている。ところがこの底辺の泡沫ジャンルに革命が起きた。シチュエーションはいつものようにホテルの一室。で、ミカン箱で作ったみたいなミニステージに女性を立たせる。文章に起こすとこんな感じだ。

監督「ハナコちゃーん、とってもキレイなハダカだね~」

ハナコ「ハ、ハズカシイです・・・」

監督「今、オッパイヲアップで撮ってるヨ~。ア~乳首が勃ってるヨ~」

ハナコ「イヤ~ン、ハズカシイ・・・」

監督「じゃあ、ハナコちゃん、ビートかけるんで、踊ってくれる?(ハウスみたいな音楽かける)」

ハナコ「エ?踊り?(ナニソレ、聞いてないケド)」

監督「軽くでいいから、リズムにあわせて踊ってヨ~」

ハナコ「ア、アア、こうですか・・・(適当に踊りだす)」

監督「いいねえ! 踊ってるハナコちゃん、すごくカワイイよ! いいよいいよ!」

ハナコ「エ・・・そうですか・・・ウフ(まんざらでもなくなってくる。わりとノリのいいダンスになってくる。ちょっと汗かくぐらいの)」

監督「ハイ、もういいよ、オツカレ。ほんとカワイイダンスでした」

ハナコ「(ちょっと息きれてるぐらい)ア、どうもりがとうございました・・・???(ヘ?事務所からは全裸撮影3万円、源泉徴収で2万7千円の撮りって聞いてたんだけど・・・ダンス?でもまあいいか)」

こんな感じで無名の企画女優たちが次々と唐突にダンスを踊らされるのだ。それが・・・猛烈にエロイということにボクは気付いたのだった!」

司会者「ハ?ソレなにがエロイの? 大体「ハダカダンス」というジャンルも昔からあるジャン。渋谷のギャルみたいな子をどっかのクラブとかに集めてTバック一丁で躍らせるみたいな」

kenzee「それらとはまったく違う、異次元エロ空間がそこに顕現したのだ。まず、このビデオに登場する女性たちは「ハダカ」に関してはセミプロなのだろう。ソツなく素人のフリをしてサクサクと三文芝居をこなしていく。(カラミもないし、ラクだワーこの仕事)ぐらいの感覚でいたところに唐突に

「じゃあ、踊ってくれるかな?」

といわれるのだ。これを考えた監督はエロ超人かもしれない。まず、彼女らはハダカに関してはそこそこプロでも、ダンスに関しては本物の素人のはずなのだ。なので、みんな踊りがぎこちない。この「ぎこちなさ」こそ我々が本来、「素人エロ」に求めていたものであって、もはや誰もがこのポスト近代社会において「素人エロ」など幻想だ、と諦めていたところにひょんなところから「素人エロ」エキスが抽出されたのである。ではナゼ、「素人エロ」が現出したか。ポイントをまとめるとこうなる。

1、彼女らはみな、まさかダンスを踊ることになるとは予想もしていない。(ここが前述の渋谷ギャルダンスのビデオとの相違である)

2、しかし、イマドキ、20代ぐらいの女性で「ビートにあわせて踊る」ということがまったくできない、という人もそういない。

3、確かに仕事の発注内容と話が違うといえば違うワケだが、「ダンスって、話が違うじゃないですか!」と目くじらを立てて怒るほどのことでもないので「しょうがないなあ」という感じでみんなシブシブ踊る。

4、では、通常のクラブで踊っている女性もエロイのか? 答えはノー。ナゼなら大人数で踊る空間では無意識の同調圧力が生じるからだ。特に女性は大多数の周りの女性の圧力に弱いので周囲を観察し、その場の適切な感じの踊り方をすることになる。そのような踊りにはなんのエロさもないのであるが、このビデオの優れた点は「このホテルの一室で踊る女性はその人だけ、という」点にある。つまり、同調すべき周囲というものがないのだ。あるのはビートだけ。つまり、「ダンス」本来の「自由に踊る」ということを求められる状況となっているという点だ。

5.しかも彼女達はダンスに関してはズブの素人なのである。するとどうなるか。たとえ同じビートであってもみんなバラバラのダンスを踊り始めるのだ。ホントに恥ずかしいのか、肩を揺らす程度の人もいるが、(それはそれでやっぱりイヤラシイ)どういうわけか、ミカン箱の上でジャンプするぐらいの勢いでノリノリになる人もいる。視聴者(つまりオレ)はここまでサンザン「無名の」とか「泡沫ジャンル」といった無個性を、哲学の言葉でいえば「郵便屋」を彼女たちに観ていたワケだが、それぞれが違うダンスを踊りはじめた瞬間、猛烈に彼女たちの「個」を観ることになる。形式的な「オシゴト」のハダカと圧倒的な「個」のダンスが結合した瞬間、とんでもないエロエキスが画面にスパークするのだ。

司会者「つまり、幼稚園児に「ドラえもん」を描け、と言ったらみんなバラバラのドラえもんを描きだす、というのに似た状況がでてくるワケだね」

kenzee「なにが面白いといって、「踊って」といわれるとみんな一瞬、「ハ?」て顔になるのに、踊ること自体にはほとんど抵抗はないみたいなのだ。それどころか、それまでの「全裸撮影」の場面までは「エ~ハズカシイです~」みたいな芝居をしていたのが踊りはじめて「カワイイよ!」とかおだてられると、どんなトンチキなダンスを踊ってる子でもちょっと得意げな顔になることだ。「わたしを見て~」みたいになるのだ。そして結構、一生懸命踊るのだ。ボクはここに「クラブ」だ、「ディスコ」だ、「ダンスミュージック」だというレッテルに囲い込まれ、圧殺されていた「本来のダンス」を観たような気持ちになる。そういえばこんな歌もあったではないか。

 ダンスナンバーで踊り続けよう くだらないことはたくさんあるけど 誰かが決めたステップなんて関係ないんだ デタラメでいいよ
 カッコ悪くたっていいよ そんなこと問題じゃない 君のことを笑うヤツは 豆腐にぶつかって 死んじまえ(ザ・ブルーハーツ「ダンスナンバー」('87)

kenzee「ボクがこの監督がソラ恐ろしいのは、まず、現代のAVにおける定型的なエロに絶望している点だ。たとえすごくスタイルのいい、美人な女優がテクニックのある男優とカラんでいてもそれはもはや当たり前の風景であり、スマホ片手に無料でどこででも視聴が可能な映像なのだ。現代のAV状況とはどのような偏執的なマニアックなジャンルであってもそれぞれ一定の市場を形成している。「エロイものを観て興奮する」という行為は本来、社会や共同体の規範から逸脱する欲望であるはずだ。「逸脱するからエロイ」。セーラー服モノや未亡人モノがイニシエより根強いジャンルとして鎮座しているのも我々が「ハダカ」より「逸脱」に欲望の矛先を向けている証左であろう。しかし。現代において真の逸脱など存在しない。近年まで「最後の規範」として我々のまえに立ちはだかっていた「モザイク」の問題も今や簡単にネットでいくらでも高画質の無修正動画が観れるようになり(無論、無料で)、「逸脱」の逃げ場は完全に塞がれた、思われた。もう、ぼくたちは管理され、社会から許容されたエロコンテンツにしか触れられないのだ。「なんでも観れる自由」を得た換わりに「逸脱」する自由は永遠に奪われた。こう考えていた。もはや我々はSMぐらいでは興奮しないし、局部のアップなどすぐに見飽きてしまった。数十年前、小中学生の頃には空き地の「スーパー写真塾」でもあれほど興奮していたのに。あらゆる富を手にした途端、虚無が我々を襲ったのだ。それが人生なのかもしれない。ひょっとすると中世ヨーロッパにおけるメディチ家やハプスブルク家の家主たちも同じ思いだったのかもしれない。しかし、人間はまた、創造する生き物でもあったのだ。ちょっとトンチをきかせただけで新たなるエロ興奮を我々は手にすることができた。しかも特段、美人でもない4流企画モノ女優たちからとくにハードなプレイなどを要求するわけでもなく、エロエキスだけを抽出することに成功したのだ。とにかくこのビデオで踊っている女の子たちは「楽しそう」な顔をして踊っている。これだけでも革命的ではないか。なかにたまたま、本格的なダンスを披露した子がいた。きっとホントのクラバーなのだ。この子だけ「つまらなそう」な顔をして踊っていた。ここに「ダンス」を取り巻く問題系が垣間見える」

司会者「コレ、ちょっと専門家の人に観てもらいたいですね」

kenzee「そう。ボクがテレビの放送作家なら宮台真司さん(若い女性の生態の研究)とエグザイルの古参のメンバーでこのビデオ観て貰って、対談とかしてほしいね。あと「エロと女性」の側から雨宮まみさんに入ってもらって」

司会者「ところで、ソレ、なんてビデオ?」

kenzee「それが・・・もうツタヤに返してしまって、ちゃんとしたタイトルも、監督の名前もわからないのだ。アハハハハー。確か、「素人がナンチャラで・・・ナントカで踊ってみた」みたいなタイトルあったような」

司会者「そんなの検索かけてもちゃんとでてこないよ!」

kenzee「ボクはAVの歴史は「バコバコバスツアーシリーズ」あたりが革命の最後かと思ってたんだけど、モノスゴイことを考えている人は常にいるということなんだ。真のエロクリエイターに乾杯!」

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コメント

お久しぶりです。

このパターンって最初からダンス系(レゲエでもサイバー系でも何でもいいんですが)の人々を踊らせるという点ではなくて、この21世紀、ダンスが体育の授業に入ってくる世界において、その直前の世代に、絡みではなく、踊らせるということの残酷性に「素人」ってものが集約してくることにアレコレ感じたってことですよね。同意します。

素人がただ絡んでも「素人」感はでないですし、体育の授業でダンスやってた子たちはセミ素人。確かに、このパターンは強いですね。

勉強になりました〜。佐々木

投稿: 佐々木 | 2016年4月30日 (土) 08時50分

ハ! もしかして佐々木寛太郎さん? ドウモお久しぶりです。アハハ~。ヒップホップ話の時以来ですナ。何年前だ。その後色々ハードな話もしてきたのにAVで反応トカ! まあ、ありがとうございます。

投稿: kenzee | 2016年4月30日 (土) 14時14分

http://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=h_283pym180/
「素人が 踊ってみた AV」で当てて出てきたんですけどこれですか?

投稿: | 2016年5月27日 (金) 14時52分

イヤ、ちがうナ。もっといっぱいでてくるノヨ。オナニーっていうかダンスが主眼な感じ。

投稿: kenzee | 2016年5月28日 (土) 09時55分

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